2007.08.20
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花火が教える「明確な意思表示」の重要性
写真は先週の神宮外苑花火大会で撮ったものです。相当な人出でしたが、そこはやはり日本人でしょうか。みんな決められた場所に陣取り、人様の迷惑にならないように整然と花火を観賞していました。
花火で思い出したのですが、デリー駐在の頃、インドで10指に入る財閥が毎年ディワリのころ(注)デリー郊外の自宅の庭で花火大会を催してました。今もやっているかどうか定かではないですが、半端なものではありませんでした。花火が出来るくらいですから自宅の庭も相当広大なもので、その日だけのために花火師を1年間雇っていたとのことです。
当日は外交官や内外企業の幹部など、相当な数の招待客であふれます。ワインやシャンパンなど外国産の高価な飲み物やおいしいインド料理が好きなだけ振舞われ、招待客を運んできた運転手にまでご馳走が出される。普段のビジネスでは応答厳しい条件交渉を強いる人が、時によっては、こんな形で自分の存在をアピールするのかと度肝を抜かれました。
全てに控えめで中庸をよしとする日本文化で育った私などは、“another world”(もう一つの世界)を見せ付けられたようで、当初は戸惑うばかりでした。そのうち、「総じて」とか「押しなべて」とかではなく、この国では、ポイントを突いた明確な意思表示が必要なのだと気付かされました。「はっきりモノをいうと波風が立つので・・・」という国と、「はっきり言わないとビジネスは進まない」という国の違いを十分認識する必要を痛感したものでした。
(注)今年は11月9日
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