インドから見えてくる日本の現状(その2)
前回、日本企業(を運営している日本人)も「Change」が必要だと書いたが、実行している人たちもいるようだ。昨日テレビを見ていて知ったことだが、秋田国際大学卒業生の就職率は99%だそうだ。その上、就職先には誰が聞いても分かるようないわゆる一流企業がずらりと並んでいる。しかし、4年間で卒業できる人の割合は半分くらいで、いかに大学に入ってから鍛えられる(自分で勉強するか)がよく分かった。それも授業は英語でおこなわれる。一般的な日本の大学なら、入学さえしてしまえば4年後の卒業は決まったようなもの。さほど勉強をする必要もない(自分がそうだったので、後々苦労したが)。
かなり前になるが、日経の宣伝に「大学出たら勉強しよう。勉強するなら日経を読もう」というのがあり、日経が良いかどうかは別にし、正にピッタシ・カンカンで、自分のことを言われているような気まずい思いをした。大学が知識の詰め込み場である必要もないが、少なくとも(多種多様な)ものの考え方や語学は、徹底して教えておく必要がある。
日本の場合にはどこを切っても金太郎飴といわれるように、また一億総中間層といわれるように、似たもの同士の国なのだ。これがインドなどに行けば、階層構造で市場を切ったら何層にもなって複雑で異なった面が現れ、それを分析・理解する必要がある。
でも、そんな社会構造も身をもって体験していない人間に、いくら座学をやってみたところで、そんな知識は実践では使えまい。その点で、素晴らしい政治家がいた。その人の名は「ジョン・F.ケネディー」。同大統領は1960年、「教育は国防である」との考えから、アメリカ人が外国のことをもっと知る必要があるとし、議会で国防教育法を成立させている。この法律により、従来欧州言語が中心だったアメリカの大学は、ロシア語や中国語、日本語などにも目を向けるようになっていく。と同時に、若者が他国を見るための支援も行い、見聞を広め、思考範囲を拡大させ、内外から自国を比較、分析できる力を付けろと若者の背中を押して海外に送り出した。そして、その逆もやっている。「いのちを、守りたい。いのちを守りたいと、願うのです」と連呼されても、哲学的素養の無い私などには、具体的イメージがわいてこない。ケネディー大統領が50年も前に取った具体策で、アメリカがどんな恩恵に浴したか、次回書いてみたい。(続く)
5匹目の登場。これで、家ネコと外ネコの紹介が終わる。名前は「ミカちゃん」。どうも長女が付けたらしいが、本当のところは不明。私の付けるような名前ではない。実は彼女が、登場済みの「デリー君」と「アグちゃん」の母親である。バツイチかバツニか分からないが、子連れで世話になりに来た。「子連れ狼」というのは聞いたことがあるが、「子連れネコ」というのはない。3匹が親子であることの証拠は、後刻お見せする。本当は子供は3匹いたが、1匹はもらわれていった。「アグちゃん」とその一匹を里子に出したが、「アグ」の方は拒否権を行使(里親に馴染まず)、出戻りで、母親ともう一人の兄弟と一緒に我が家にいる。
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