びっくりする日本人−その3
スズキが約27年前、北部インドのハリヤナ州グルガオンに四輪工場を建設したとき、工場用地からデリー市街地が見えたそうである。そんな話しは既に、「今は昔」となってしまっているが、それにしてもここ数年間の都市部の変貌には目を見張る。
昔のインドを知らない人には大した事はないと映るかもしれないが、そこに住んでいる人からしてみたら、大変な変わり様なのである。最近では2010年にデリーで予定されているコモンウエルス(英連邦)競技大会(注)のため、地下鉄工事なども急ピッチで進んでいる。インディラ・ガンディー国際空港まで地下鉄が伸びると、デリー市内まで30分も掛からず行けることになるらしい。デリーの国際空港を出て少し車で走ると、北部インド観光名所の一つであるジャイプル(ラジャスタン州)に伸びるNH8(国道8号線)にぶつかる。この交差点付近が従来えらい交通渋滞で難儀したものだが、今では立体交差が施されイライラさせられる渋滞もなく、信じがたい変わり様である。また、もう一つの北部インド観光の名所に世界遺産に指定されているタージ・マハルで有名なアグラ(ウッタル・プラデシュ州)があるが、ここに延びるデリーからの高速道路建設も進んでおり、完成すれば車で行く時間が、従来(約4時間半)より1.5時間くらい短縮されることになるらしい。
こう見てくると、インドにも近代化の波が押し寄せ、少しずつではあるが一般市民が先進国並みの生活をエンジョイすることになる、又はそうしたいと思うようになる。そうなると一人ひとりが出すCo2の量は先進国並でも、絶対量は、例えば、日本の9倍ほどになる勘定だ。
先週、洞爺湖サミットが開催されたが、結局は「G8では、何も決められないことが確認できたサミット」ということで終わったような感じだ。如何にして新興国や貧困国の人たちにも先進国並みの生活をしてもらいながら地球温暖化を防ぐ手立てを施していくか。先進国だと出張するのであれば、それなりに痛みの伴う行動を率先して行っていく必要がある。そういったことすら決められないG8だとすると、もうG8の存在意義はなくなってしまっているのでは、と思ってしまう。
(注) 英連邦に所属する53の国と地域から71チームが参加、四年ごと、オリンピック開催の中間年に行なわれる。競技種目は、陸上競技や水泳など最大で17。2006年はオーストラリア、メルボルンで開催され、デリーのあとの2014年はスコットランド、グラスゴーでの開催が予定されている。(Wikipediaより)
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