2013.12.09

これほどまでとは!国民会議派ぼろ負け-4州議会選挙結果発表

来年4-5月に予定されている総選挙の前哨戦といわれた4州(注)の選挙結果が出た。中央で政権与党の中核である国民会議派の凋落には目を見張るものがある。

やはり、「衆愚政治の終わり」が始まったのだと思う。民を愚弄し、私腹を肥やすことだけに腐心している政治屋(政党)にインドの将来は任せられない、との国民的判断だろう。インドの友人が言っていた。中産階級の下の人たちには貯蓄する余裕すらなくなっているという。4,5年前は、2,3万ルピーの月給で多少の貯金が出来たが、今は暮らしていくので精一杯だそうだ。

インド人民党(BJP)のモディ首相候補(現グジャラート州首相)は自党の圧倒的勝利に酔っているわけにはいかない。「空虚な約束だけをする政党(国民会議派)ではなく、約束したことはやる党(BJP)」との主張を繰り返している。では具体的にどうやるのか。

約5カ月後に迫った総選挙に向けて、国民、特に中間層以下にも分かりやすい実現可能な政策を開示していく必要がある。政権をとった暁に、国民会議派と同じ穴の狢と分かったら、インド国家そのものが危うくなる。

(注)デリー準州、ラジャスタン州、マディヤ・プラデシュ州、チャッティスガル州

一覧に戻る

contact お問い合わせはこちら