日本飲料のインド浸透度
5月28日ニューデリーで開催されたASSOCHAMとハリアナ州主催の“Summit on Haryana”※に駆け足で出席、開催場所だったメリディアン・ホテルに宿泊した。
ビュッフェの朝食を取る際、野菜やヨーグルトの並べられているテーブルに日本の「ヤクルト」が置いてあった。インドの「ヤクルトおばさん」が日本同様せっせと個人に配って歩いている光景が念頭にあったもので、ホテルのビュッフェで「ヤクルト」を発見したときには驚いた(通常はもっと安いところに泊まるので、気が付かなかったのかもしれませんが)。
で、ついつい職業癖が出てしまい、隣に座って「ヤクルト」を飲んでいた40歳がらみの男性に聞いてしまいました。「前から知っていたか。どのくらいの所得水準の人ならヤクルトを買って飲むか、などなど」。
その男性からは、中流家庭以上なら買えるし、飲むのではという回答などをもらったので、インドもそこまで来たかと納得した。
インドが1991年に経済自由化してから早20年、かなりの経済成長を遂げた結果、富の再配分がそこそこのレベルにまで浸透したかと思い、来年4月に始まる第12次五カ年計画によりさらに経済成長に弾みがつくのではと思いました。
最後に、その男性の職業を聞いたら「マレーシア・エアラインのパイロット」というので、こちらはがっくり。もう一度他の人に、インド人であることを確認してから同様な質問をする気にはなれませんでした。
教訓:インドに競合商品があって(「ヤクルト」の場合、「ラッシー」などか)、一寸値が張って商売にならないのではと思っても、外国人やNRI(非居住インド人)、海外経験のある人などを含めれば相当な数になると思うので、そういった面からの検討(市場調査)も欠かせない。それ以上に、自分の取ろうとしている行動が、自分の目的に適ったものであることの確認を怠らないことが重要です(ニャンて言っちゃてますが、これは自分に言っていることです)。
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