新たな投資機会を求めて
モンテック・シン・アルワリヤ計画委員会副委員長(旧経済企画庁長官のような地位)が、「インフラさえ整えれば、インドは外国企業の誘致などする必要は無い。黙っていても海外からの直接投資はくる」と発言したことがある。正にその通りだろう。
現在、来年秋ニュー・デリーで行われる「英連邦競技会」用のスタンド建設、ニュー・デリーから新国際空港までの地下鉄建設や新空港そのものの建設などで、かなりのインフラ投資が行われている。
現在の地下鉄(デリー・メトロ)が完成すると、ニュー・デリーの中心街から空港まで20分程度で行けるという。今なら車で40-50分、渋滞につかまると1時間以上掛かってしまう。しかしこれらの投資はあくまでも必要最低限のインフラ投資であって、とても十分なものなどとは言えない。
他には、電力、水や道路といった重要社会インフラの整備が待ったなしで控えている。
逆に言うと、こういった社会インフラに関連するビジネスの需要拡大がインドでは望めるということではないか。
ハード(機械)面で多少の例を挙げれば、農業生産の安定化に絶対必要な灌漑施設の建設、道路整地のためのショベルカーやトラック、発電用のタービンや車両、はたまた多くの新空港建設に伴う飛行機そのものへの需要なども拡大しよう。
ソフト(インフラ使用)面では、いろいろなインフラを快適に使うための(単なるソフト開発だけではない)システム対応が必要だろうし、地下鉄や道路、そして空港内などのパブリック・スペースがふんだんに作り出されることから、各企業および自社製品などの認知度を上げるための宣伝広告などにも使えよう。
こう考えてくると、世界的経済危機の中ではあるものの、将来に向けたビジネスのチャンス(芽)は確実に存在するように思われる。そういった機会をどう捉えていくか、生易しいことではないが、経済危機からの脱出のために英知を働かせたいものだ。
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