2010.01.22

アンドラプラデッシュ州テランガナ地域の分離独立の意味

分離独立を目指す地域指導者のハンガーストライキに「これはヤバイ。死者が出る」とでも思ったのかインド政府は、一旦決めた決定を先送りにした。でも、こういった動きは余り阻止する必要もないように思える。インドは昔から『Most unmanageable country in the world(世界で最も統治の難しい国)と言われ、英首相だったチャーチルなどは英国議会で「インド人に自国を統治する能力はない。絶対独立を認めてはダメだ」と嘯(うそぶい)たそうだ。結果は、チャーチルの負け。28州と7の連邦直轄地からなるインドは、とりあえず世界最大の民主国家として日々機能している。

私はもともとインドを「The United States of India」と表現しており、その方向にインドが進んでいくと見ている。先輩格のアメリカは人口ではインドの約1/3だが、州の数は50もある。建国230年チョイの国だが、各州にそれなりの自治権を与え、それをユナイト(統合)し、アメリカが成り立っている。国と州をうまく分離することで、インドはもっとましな国になるのではないか。

中央と結託した地方の政治家が私服を肥やし、何かあったら中央政府に泣きこみ、貴重な税金の無駄遣いを強いる。中央の政治家も、選挙のときに地方政党にお世話になるものだからいい顔をしてみせる。もうそろそろ真面目にその辺の是正を図っていかないと、永遠に「眠れる巨象」は目を覚まさずに冥土に行くことになるか、社会不満が高じて経済大国への夢もはじける。まさか隣国のような軍事政権になることはないだろうが、今でも社会の底辺で呻吟する人たちは取り残され、経済大国と世界最大の貧民国の両称号をいただくことになろう。そんニャンでいいのだろうか?

連載開始のご挨拶

2年ほど雑文を書いて、HPに掲載し(インド心得@島田流)、大変なので少し休み、そしたらまた書いてみたくなりました。

今回は前みたいに余り凝らないで、日々のインドの動きの中で「今ニャロー」とか、「なっとくー」とか、「そういうことかも」なんて視点から、不定期に、時間が出来たら書いて見ます。

勝手なことを書いてますので、気軽に、暇つぶしにでも読んでみてください。

◎題名「ニャンてことだ」の由来

我が家には家ネコが四匹いて、外ネコ(飯だけ食わせ、家の中には入れてもらえない)が一匹います。私から見て(親ばかですが)かなり賢い連中です。飼い主(男のほうで、絶対女の方でありませんので、念のため)の馬鹿さ加減を横に見て、「世の中なんてそんなモンだよ」風に毎日を過ごしています。いつか彼らのように世の中を達観して生きて行けたらいいなと思っています。そんなことから彼等の言葉を借りて、雑文の題名を「ニャンてことだ」としてみました。

「ニャンてことだ」にならぬよう、皆様のご支援を期待しています。すぐ他力本願になるところは、達観の境地の入り口にでも立てたようなものでしょうか。

第一回目の顔見世は、「デリー君」です。自分で言うのもおかしいですが、かなりのマザコンです。日本生まれ(雑種、捨て猫)なのに、主がインドで飯を食っているからという理由だけで、変な名前を付けられてしまいました。人間の勝手ですね。何時も女の主になぜてもらったり、ひざに乗せてもらったり、べたべたです。

今日も達観した1日を過ごす「デリー君」

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