インディアン・サマーとインドの気候
秋にもう一度、真夏のような気候に戻ることがあるが、地域によってはこれをインディアン・サマーと呼ぶ。フランス生まれの米国人作家でニューヨークに在住していたセント・ジョン・デ・クレヴクール(St. John de Crevecoeur)が1778年に使ったのが最初らしい。北米インディアン居留地域に見られた現象だからそう呼ばれるという説や、インド洋を使って交易していた船が気候のよい秋にインド地域から船積みしたことからそうなった、といった諸説があるらしい。 (以上、Wikipediaを借用)
インディアン・サマーという響きから、やはりインドは「暑い国」という連想をしたくなるが、どっこい、3千キロも離れている南と北では大違いなのだ。 また極暑期も日本のように7月から8月に掛けてではなく、4月から5月に掛けてと、3カ月ほど早い。そのため、ニュー・デリー所在の日本人学校などは、4月に新学期が始まると間も無く夏休みになってしまう。
一般的には南のムンバイやチェンナイなどは一年を通して高温多湿で、最低が15度から20度で、最高が30度から40度といった具合。そのため、年間の平均した寒暖の差も15度から20度程度だ。
一方、北に位置するデリーはどうかというと、4月から5月の極暑期には優に40度を超えるが、1月の一番寒いときになると零度近くまで下がり、寒暖の差は40度を越える。レンガや石造りの家は一旦温度が下がると底冷えがして部屋の空気までもが冷え込み、暖房が必要になる。チョキダール(門番)などはセーターを着込み、その上に毛布のようなものを体に巻きつけて、身を縮めて「おぉー、さむー」といった感じで仕事どころではない。時には仕事仲間が集まって、その辺の枯れた草木を集めてきて焚き火をして、暖を取っている。
その点、南部インドに位置しているが、標高千メートルのデカン高原にあるベンガルール(旧バンガロール)などは一年を通して気候に恵まれている。冬でも半そで生活が可能で、真夏でも、デリーのように熱波による温度上昇のため学校が休みになるということなどなく、一寸我慢すればクーラーを使用する期間も限られている。
事ほど然様に、インドの気候といっても地域によってまったく違った様相を呈するので、単純に「インドは暑い国」とは言えないのである。
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