2007.12.10

2015年インドのシナリオ

ある雑誌を読んでいたら、シナリオプラニングという分析手法があるというのをしった。物まねだが、新らしもの好きな性格から、インドでそれをやってみた。

「2015年インドのシナリオ」
<5−10年後を見据えた企業戦略のために>

ドライバー:
グローバリゼーション
→ インドは、『21世紀はアジアの時代』における中国に対抗できる唯一の経済大国になる。

グローバル化:
日本企業の成長戦略はアジアにあり
→ 国際協力銀行が2007年11月30日に発表した2007年度の海外直接投資に関する企業調査で、今後10年を見通した有望な販売・投資先として、インドが中国を抜き始めて首位になった。

人口動態:
世界有数の人的資源国
→ アジア域内での労働移動性が高まる中、インドの人的資源確保は日本企業の重要課題になることは必定。

消費パターン:
中間層の拡大に伴い、インドの国内消費は飛躍的に増加し、内需主導インド経済の基盤強化につながる。McKinsey Global Institute Analysis(Business Today December 2 2007) は、現在人口の約5%を占めるインドの中間層が、今後20年間で40%まで拡大するとの予測を立てている。

天然資源と環境:
今後、中・印を無視した天然資源の配分と環境対策は考えられず、自ずとインドの重要性と存在感が増すことになる。

法規制と企業活動:
貧困層削減のための高経済成長維持は政治の至上命令。そのため規制緩和をせざるを得ず、企業活動(市民活動を含む)は一層活発となる。

以上のシナリオ(仮説)がその通りになった場合、2015年のインドは、今我々が想像し得るインドとはまったくかけ離れたものになっている可能性がある。私個人としては、このシナリオにチップをドーンと置いてみたい。(どこかにチップを貸してくれる人いませんか?)

ごった返すインドのショッピングセンター内とレストラン。(バンガロールの「フォーラム」にて)

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