2008.01.28

インドも冬は寒い?

先週珍しく東京に雪が降った。でも、ご機嫌伺い程度だった。最近では雪が積もることもなくなってしまった。これも地球温暖化の影響か。私の子供の頃、埼玉の田舎では20-30センチも雪が積もることがあった。「ちゃんばら」が好きだった私は「切られたー」と言って、雪の上にバタンと倒れたものだ。それでなんともなかった。

ところで、インドといえば、「暑いところ」というのが一般的な見方であろう。ところがどっこい、ニュー・デリーなどの1月は結構寒くなる。早朝などは摂氏で4、5度になる。東京と余り変わらない。暑さ慣れしている現地の人は非常に寒がりで、セーターを着込み、その上にショールのようなものを体に巻きつけ、口の辺りまで覆ってしまう。何か、アメリカの西部劇に出てくる荒野のガンマンのようないでたちである。門番などは周りの仲間が集まって焚き火をして暖を取っている。何か盗賊が集まって、よからぬ事を密談しているような雰囲気をかもし出す。その連中が門番で、家を守ってくれているのだから、そのアンバランスに笑ってしまう。

その一方で、南部のチェンナイ(旧マドラス)などは常夏で、1月でも平均最低気温が20度くらいと、コートなどとは無縁だ。何せ、東西南北に3千キロもある国だ、一箇所を見て全ては語れない。そして、2月になるとホーリーというお祭りがあり、ニュー・デリーなど北部インドでは、これを境に水銀柱がどんどん上がっていく。「一日一度上がる」というのがそれを表す表現で、実際、40,50日して4月になると、温度計は40度を指すことになる。これは気象庁発表で公式数値。体感温度はプラス5度から10度くらいか。中学生だった私の娘などは、外においてある車のボンネットに生卵を落とし目玉焼きが出来るか実験していた。白身部分が少し固まったような記憶がある。

したがって、一年を通した気温差は40度以上になるのではないか。昨年最高気温を塗り替えた、埼玉の熊谷あたりといい勝負だ。事ほど左様に、インドという国は、「インドは」と一口ではかたれない国なのである。

オフィス近くの残雪(?)

「神田雪だるまフェアー」に作られたかわいい雪だるま(最近余り温度が上がらないので、溶けずに頑張れてます)

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