2010.11.01

ちょっとしたきっかけ、の意味

止まっていたことが、ちょっとしたきっかけで動き出すことがあるようだ。二年書いて止めていたブログを今年また再開したら、5回書いた後、その後の忙しさにかまけて筆が止まってしまった。家に帰ると飼い猫に噛み付かれる(様な気がする)。「君達をブログの目玉に使うから」と言っておいて、メンバーの猫が一巡したところで、その後の出番が回ってこない(文章を書かない)とはいかがなものかと、キツーイ目(キャッツアイ?)を向けられる。

で、何で再開なのかというと、一昨日のNHKのテレビ出演である。Bizスポ・ワイドといって、毎週金曜日の夜10時55分から11時50分まで、結構長い時間やる。その中の「未来会議コーナー」(通常11時30分から終了の50分までの20分間)でインドを特集するからゲスト出演しないかというお誘いがあったので、のこのこと出かけて行った。

といっても、手ぶらで行ったわけではなく、それなりの打ち合わせと準備はした。控え室でテレビ(当然チャンネルはNHK)を見ていると、ASEANプラス3首脳会議でベトナムのハノイに滞在中の菅首相と中国温首相との首相会談を中国側が拒否したとの報道が流れ、新たな情報が入り次第お伝えします、ときた。これはまずいことになったと思った。

案の定、Bizスポ・ワイドの番組途中で切れの良い11時30分から臨時ニュースがはさまれ、私の出演枠(20分)を食い、半分くらいになってしまった。出演コーナーの前半、ビデオが流れている最中に、準備した話の手順の切り貼り短縮作業である。こちらも、話の手順が変わってしまったので、何をどう説明したらよいか戸惑い、支離滅裂な話をしてしまったのではないかと、非常に後味の悪いテレビ出演と相成りました。

何ということは無い、インド特集の番組が日中の政治的要因で影響を受けた。ポリティカル・リスクの威力を、自身のテレビ出演で身をもって再教育させられた。

経済的にも、軍事的にも超大国化する中国。最早日本政府が単独で御せる相手ではなくなっていると考えたら、さてどういった手が打てるのか。日本政府も、日本島(ガラパゴス島?)を出て、大海で泳ぎまわるくらいの覚悟がいるのでは。こんなことを言うと、「二番では(日本に居ては)ダメなのですか?」と仕分け人に怒られそうなので、ニャンと無く筆を止めておく。(「その方が無難」と猫がつぶやいた、ように聞こえた。)

「アグちゃん」と秋の陽だまり─寒くなりましたね。電気カーペットが必要です

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